脳卒中予防と食事

脳卒中のうちでも、特に脳梗塞は、心筋梗塞と同様に血管の動脈硬化をもとに発症します。従って、脳卒中予防は、心臓病予防と同じと考えて差し支えありません。ただし、心臓病の第一の危険因子が高脂血症であるのに対し、脳卒中での第一の危険因子としては、高血圧があげられます。
 ここでは、高血圧に対する食事療法について述べます。他は、別項の心臓病予防のための高脂血症の食事療法と同様です。

1.高血圧の治療
 収縮期血圧140mmHg以上または、拡張期血圧90mmHg以上の時、高血圧と診断し、治療の対象となります。
 食事療法からはじめますが、目標値に達しなければ、薬物療法を加える必要があります。

2.食事療法の実際(塩分制限)
 食塩の摂取量と血圧は、深く関係していることがこれまでの研究で明らかにされています。24時間の食塩摂取量は、収縮期血圧と有意に相関します。
 しかし、食塩に対する血圧反応は一定でなく、食塩感受性の人と、食塩非感受性の人の居ることも明らかになりました。従って、食塩感受性の人には、7g以下の塩分制限にします。

3.食事療法の実際(カリウム)
 ナトリウムとともに、カリウムに対する注意も必要です。カリウムの摂取により、利尿作用、交感神経抑制作用を介して、血圧は低下します。
 この他、カルシウム、マグネシウムについても降圧効果のみられる報告もありますが一定の見解は得られていません。

4.食事療法の実際(アルコール)
 アルコールを急性に負荷すると末梢血管の拡張により血圧の低下がみられますが、慢性のアルコール摂取では、多くの疫学調査から高血圧をきたすことが判明しています。
 適量飲酒については見解に巾がありますが1日にビールなら1本以下、酒でも1合以下にすることが望ましいと思われます。

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